テーマ8「土地の縞模様はどうやってできるの?」についてもっと深く知りたいみなさんのページです。いろいろ調べてみてください。
土地の縞模様は、① 海の底に土砂がたまった後に隆起して地上に現れたもの、② 陸上や湖で火山噴火によって空から降ってくる軽石や火山灰がたまってできたものがあります。このページでは、②について紹介します。
野鹿の地層(大分県竹田市野鹿)
約12万年前の阿蘇3火砕流噴火が起こった後、阿蘇には今と同じようなカルデラができたらしく、そこにはやはり中央火口丘群が生まれたようです。そこから、何度も大きな噴火を起こして軽石や火山灰を噴出しました。ここにはそれらの地層がきれいに残っており、これを調べることによって、阿蘇山がどのような活動をしてきたのかを知ることができます。
アカホヤ火山灰と黒ボク
約7千年前の鬼界カルデラ(鹿児島県)の噴火によって、阿蘇でも軽石が堆積しました。赤っぽいので「アカホヤ」と呼ばれています。その後、この場所には大量の軽石や火山灰が降ってこなかったため、植物の活動が活発になり、野焼きも行われていたので、黒っぽい地層(黒ボク)ができています。
久木野層(南阿蘇村)
約9万年前の阿蘇4火砕流噴火の後、阿蘇カルデラは湖となり、湖底には軽石や火山灰などが堆積しました。その後、湖の水位が低くなり、地層が水面上に現れたのです。かつて、この高さまで湖の水があったことがわかります。
土地の縞模様は土地にかかる力や地震によって変形したりずれたりします
南阿蘇村高野台では、地震活動によって地層が変形している様子がわかりました。
やや赤っぽい軽石の層が地震によってずれています。人のいる方が手前よりも落ちています。
やや赤っぽい軽石の層は手前だけにあり、人のいるところには見られません。その間で地層がずれています。
下の方に赤ボク(軽石の層)、上の方に黒ボクの層が見えますが、写真中央の目印のある場所には、小さな谷ができ、中を土壌が埋めています。地震によるずれができたと考えられます。