テーマ9「もっと知りたい火山噴火」についてもっと深く知りたいみなさんのページです。いろいろ調べてみてください。
火砕流堆積物:熊本県和水町で見られる約9万年前の阿蘇4火砕流堆積物ですが、固い岩石(溶結凝灰岩)にはなっておらず、白いツブツブは軽石です。
溶結凝灰岩:大量の火砕流が流れて堆積する際に、それ自身の重さと温度(500~800℃)によりこのように固い岩石になることがあります。黒い筋が何本も入っていますが、これはもともと軽石だったものが押しつぶされたもので、このような構造がみられることが大きな特徴です。
阿蘇中岳のストロンボリ式噴火:阿蘇火山博物館の火口カメラでとらえた2014年12月の噴火の様子です。中岳のマグマはややさらさらしたマグマなので、爆発的な噴火は起こさず、マグマを打ち上げ花火のような飛ばすのが特徴です。これを、イタリアのストロンボリ火山の噴火の様子に似ているので、ストロンボリ式噴火と呼びます。阿蘇では、このような噴火のほか、火山灰を継続して飛ばす噴火やマグマ水蒸気爆発なども起こします。
火山灰の顕微鏡写真:2015年1月29日に飛ばした火山灰の顕微鏡写真です。画面の左右が1.5mmです。このように火山灰の中には様々なものが含まれていますが、アメ色や黒くツヤのある粒は新しいマグマが冷えて固まったもの、白や黄色いものは長石の結晶、そのほかは石ころのかけらです。
熊本では、通潤橋などたくさんの石橋がありますが、これらはほとんどすべてが阿蘇の溶結凝灰岩を使って作られています。