1-3-01 大観峰で見るアカホヤと黒ボク

地層(土地のしましまもよう)は、どうやってできるの?

地層は、多くの場合、海底にどろや砂が堆積(たいせき)して作られますが、阿蘇のような火山地域では、陸上や湖底に火山灰や軽石が降り積もって地層が作られます。その例を見ていきましょう。

1 アカホヤ火山灰と黒ボク

約7千年前の鬼界カルデラ(鹿児島県)の噴火によって、阿蘇にも軽石が堆積しました。赤っぽいので「アカホヤ」と呼ばれています。

その後、この場所には大量の軽石や火山灰が降ってこなかったため、植物の活動が活発になり、野焼きも行われていたので、黒っぽい地層(黒ボク)ができています。

 

2 野鹿(のが)の地層(大分県竹田市野鹿)

約12万年前の阿蘇-3火砕流噴火が起こった後、阿蘇には今と同じようなカルデラができたらしく、そこにはやはり中央火口丘群が生まれたようです。そこから、何度も大きな噴火を起こして、軽石や火山灰を噴出しました。

ここには、それらの地層がきれいに残っており、これを調べることによって、阿蘇山がどのような活動をしてきたのかを知ることができます。