クイズ1:黒川第1発電所はどうやって電気をつくるのだろう?

ヒント1
ヒント2
上の写真は、黒川第1発電所の設備だよ!
クイズ2:
①かな?
発電所の山の上には池はないよ!
答は②だよ
黒川第1発電所の歴史
黒川第1発電所は、1914年(大正3年)2月に竣工、同年3月17日に送電を開始。熊本県初の水力発電所です。発電に使う水は、江戸時代に作られた用水路「監物井出(けんもついで)」の水を使いました。
発電所の建屋内に4台の水車発電機を設置し、白川支流の黒川から取り入れた水を発電に使用。当時の最大出力は6,000キロワットでした。
写真は2019.6.13 熊本地震で被災し、操業休止中です。

創業当時の黒川第一発電所:ほぼ今の姿と変わりません。
山の上から水圧管路で水を落とし、発電所建物内に置かれたタービンで電気を起こしています。発電に使った水は、右側の白川に流されます。発電所の山側には、現在の南阿蘇鉄道の立野橋梁(たてのきょうりょう:トレッスル橋)が見えています。
黒川第1発電所の復旧計画
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九州電力:復旧パンフレットより |
山の上にあったヘッドタンクは赤瀬沈砂池へ移設します。水圧管路トンネルを新しく作るため、不要となった既設の水圧管路は撤去されます。発電規模縮小に伴い、水圧管路は3本から2本(一本は緊急時排水管)に変更されます。
発電所は2027年2月完成予定です。
熊本地震前の最大出力は42.000キロワットでしたが、新しい発電所は経済性を考慮して、29.900キロワットに抑えています。
最大使用水量 |
20.3 ㎥/s → 15.0 ㎥/s |
有効落差 |
233.49 m |
最大出力 |
42,200 km → 29,900 km |
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新しい水圧管路トンネル工事 |
断層帯を調査して“蛇腹管”を設置します |
黒川第1発電所も新しく造り替えられます |
もっとくわしく知りたい人のページ
監物井手の水をどのようにして利用したのだろう?
技術者の知恵のヒミツを見てみよう!
黒川や白川の水は100m下にある!水をくみ上げれば、なんのために電気を作っているのかわからなくなる!
江戸時代に作られた監物井手(けんもついで)の水を利用することにした。
*熊本地震で事故が起きたため、復旧後は高さを低くして発電する計画