3-2-05 黒川第1発電所

クイズ1:黒川第1発電所はどうやって電気をつくるのだろう?

ヒント1

ヒント2

上の写真は、黒川第1発電所の設備だよ!

クイズ2:

 

 

①かな?

発電所の山の上には池はないよ!

答は②だよ

黒川第1発電所の歴史

黒川第1発電所は、1914年(大正3年)2月に竣工、同年3月17日に送電を開始。熊本県初の水力発電所です。発電に使う水は、江戸時代に作られた用水路「監物井出(けんもついで)」の水を使いました。

発電所の建屋内に4台の水車発電機を設置し、白川支流の黒川から取り入れた水を発電に使用。当時の最大出力は6,000キロワットでした。

写真は2019.6.13 熊本地震で被災し、操業休止中です。

創業当時の黒川第一発電所:ほぼ今の姿と変わりません。

山の上から水圧管路で水を落とし、発電所建物内に置かれたタービンで電気を起こしています。発電に使った水は、右側の白川に流されます。発電所の山側には、現在の南阿蘇鉄道の立野橋梁(たてのきょうりょう:トレッスル橋)が見えています。

黒川第1発電所の復旧計画

九州電力:復旧パンフレットより

山の上にあったヘッドタンクは赤瀬沈砂池へ移設します。水圧管路トンネルを新しく作るため、不要となった既設の水圧管路は撤去されます。発電規模縮小に伴い、水圧管路は3本から2本(一本は緊急時排水管)に変更されます。

発電所は2027年2月完成予定です。

熊本地震前の最大出力は42.000キロワットでしたが、新しい発電所は経済性を考慮して、29.900キロワットに抑えています。

最大使用水量 20.3 ㎥/s → 15.0 ㎥/s
有効落差 233.49 m
最大出力 42,200 km → 29,900 km
新しい水圧管路トンネル工事 断層帯を調査して“蛇腹管”を設置します 黒川第1発電所も新しく造り替えられます

もっとくわしく知りたい人のページ

監物井手の水をどのようにして利用したのだろう?

技術者の知恵のヒミツを見てみよう!

黒川や白川の水は100m下にある!水をくみ上げれば、なんのために電気を作っているのかわからなくなる!

江戸時代に作られた監物井手(けんもついで)の水を利用することにした。

*熊本地震で事故が起きたため、復旧後は高さを低くして発電する計画