3-2-07 新阿蘇大橋とヨ・ミュール

新阿蘇大橋とヨ・ミュール

ヨ・ミュール展望所と立野峡谷全景    2021.5.14 : 開通は2021.4.7

“ヨ・ミュール”とは熊本弁で「よう見ゆる(よく見える)」という意味。2016年の熊本地震によって落橋した旧阿蘇大橋の600m下流に、新阿蘇大橋が架けられました。立野峡谷は、阿蘇外輪山が唯一切れている場所です。ここからは、阿蘇の始まりの歴史が“よく見え” ます。 写真には、架け替え中の白川第一橋梁や建設中の立野ダムの骨材貯蔵設備も写っています。

新阿蘇大橋は活断層の上に架かっています。そのため、地震に強いPCラーメン工法で造られています。また、推定活断層直上の65mの橋桁を切り離し、地震の際にはその部分だけが動く工夫もなされています。

立野峡谷は、この活断層によってつくられました。カルデラ内に溜まった水が流出することによって、古代人の進出が始まりました。

 

立野は5万4千年前の立野溶岩が流れてできた台地です。黒川の右岸には、立野溶岩の柱状節理を見ることができます。

立野ダムの湛水(たんすい)試験時の写真です。

立野ダムの越水時には、この高さまで水が溜まります。もちろん、そのような時に列車が走ることはありません。

2024.2.4

かつてはここに戸下(とした)温泉があり、夏目漱石も宿泊しました。歴史のある温泉でしたが、立野ダム建設にともない、1979年(昭和54年)に廃泉となりました。