1.温泉とは
阿蘇には多くの温泉が点在します(数、湯量とも日本で第五位)。
温泉とはなに?おさらいしてみましょう。
(1)温泉とは地下から湧き出す水で、
・温度が25℃以上または
・規定量以上の温泉成分を含むこと。
温泉成分とは温泉法第2条に定められています。
ですから、下記のような温泉もあります
・温泉成分を含むが、冷たい温泉
・温泉成分を含まない25℃以上の温泉(単純泉と呼びます)
(2)温泉の定義を満たすためには以下の要素が必要です。(温泉の3大要素)
・熱源:マグマの熱源・火山ガスの熱源・地熱の熱源
・水源:雨水・マグマ水
・温泉成分源:マグマや岩石から溶け出した成分など
2.地獄温泉
マグマ起源の火山ガスを熱源とする温泉です。
(1)温泉の歴史
1808年(江戸後期)細川藩が「入湯の掟」を定め、武士、僧侶、山伏だけが温泉に入れた。明治以降一般に利用されるようになった。
(2)温泉の特徴
露天風呂「すずめの湯」は足元からボコボコと源泉が湧き上がる珍しい温泉です。
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すずめの湯 |
3.垂玉温泉
マグマを熱源とする温泉です。
(1)温泉の歴史
江戸末期からの湯治湯から明治40年には与謝野鉄幹、北原白秋、など多くの文人などが宿泊する旅館(山口旅館)として人気の温泉になる。
2016年の熊本地震で大きな被害を受けたが、現在日帰り温泉(瀧日和)として復活し周辺の人々に親しまれている。
(2)温泉の特徴
「金龍の滝」の滝壺に源泉があり、金龍の滝を目の前にした露天風呂は、自然に溶け込み秋には紅葉が美しく人気の露天風呂だったが、熊本地震で山肌が大きく崩落し、露天風呂は復活できませんでした。
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熊本地震前の露天風呂 | 熊本地震後の金龍の滝 |