4-1-06 わいた温泉の地熱利用

1.小国郷の温泉

小国町・南小国町は小国郷と呼ばれています。小国郷には多くの温泉群がありますが、小国町では、「杖立温泉」や「わいた温泉郷」(岳の湯、はげの湯、山川温泉など)などの温泉があります。わいた温泉郷をよく見ると、「岳湯」から「はげの湯」をつなぐ西北西-東南東の線上や、山川温泉の谷にならぶ温泉などがあります。これらの温泉は、岩盤にできた亀裂に沿って温泉が湧き出していると思われます。

わいた温泉では、温泉の利用だけではなく、さまざまな地熱利用がおこなわれています。それらを見てみましょう。

 

1.地熱発電

温度の高い蒸気を地下から取り出して、タービンを回して発電を行っています。

 

2.地獄蒸し

温度の高い蒸気を利用して、「地獄蒸し」がおこなわれています。「トウモロコシ」や「からいも」、「たまご」、鶏肉などを蒸して美味しく食べることができます。

 

3.木材乾燥

高温の蒸気は、特産の小国杉の板乾燥させることにも利用されています。杉板を積み重ねた倉庫の地下に、パイプを敷設して温度の高い蒸気を通すことで、倉庫内の温度が高くなり、板を乾燥させることができます。ふつうの乾燥施設では、石油を燃やすボイラーの熱を利用していますが、小国町では燃料を使わずに板を乾燥させています。