熊本地震では、さまざまな被害が発生しました。そのいくつかを見てみましょう。
1.道路やがけ、建物の被害
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熊本地震では、阿蘇神社の楼門(重要文化財)が倒壊しました。また、阿蘇大橋が崩落して大津町から南阿蘇村に向かう交通が遮断されました。
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左上の写真は、草千里展望所付近の道路の破損です。遠くを見ると、阿蘇大橋を崩落させたカルデラ壁の崩落(数鹿流崩れ)も見えています。ほかにも、多くの道路や建物が壊れました。右下の写真は、東海大学阿蘇キャンパスの被害です。現在は震災ミュージアム(KIOKU)として保存されています。
2.水道などのインフラの被害
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阿蘇市では、熊本地震で道路に段差が生じてしまいました。水道管が切れて断水したので、応急修理をしています。このような被害も起きます。
3.農地の被害
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水田に大きな段差ができて稲作ができなくなりました。
また、右の写真では、水田から温泉が噴き出してしまいました。
4.地滑りで壊れた車
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3D映像を見ることができます |
2016年4月16日の熊本地震の際に、地震の揺れによって京都大学火山研究センターのある丘(高野尾羽根)の斜面が崩れて、その麓にあった住宅の車が押しつぶされました。この丘は比較的緩い角度の斜面にもかかわらず斜面が崩れたことは興味深い出来事でした。この丘をつくる地層に大きな要因があると考えられます。