クイズ:「役犬原」はなんと読む?
ヒント:「やくめいがんばるね」 |
![]() |
阿蘇カルデラ周辺では、数多くの湧水が見られます。
1.阿蘇カルデラ周辺の湧水の分布
![]() |
湧水は、カルデラの外輪山の内側、中央火口丘のふもと、外輪山の外側の谷などで湧いています。
2.湧水がうまれる仕組み
![]() |
山に降った雨の多くは、岩石のすきまを通って地下にしみ込んでいきます。地下には、軽石や火山灰のようにすき間の多い地層や溶岩のように固くすきまがほとんどない地層が重なっています。すきまの少ない地層は水を通しにくい層(不透水層)、すきまの多い層は、透水層と呼ばれます。
地下にしみ込んだ水は、不透水層の上にある透水層の中をとおって麓に流れていきます(地下水)。この地下水には、圧力が高くなっています。溶岩流の先端やがけの先端に地下水層がぶつかると高い圧力で水が噴き出します。こういうわき水を自分で噴き出す泉という意味で、「自噴泉(じふんせん)」、あるいは「自噴井(じふんせい)」と言います。
3.阿蘇谷・役犬原の湧水
![]() |
阿蘇谷の役犬原(やくいんばる)では、いきおいよく水が噴き出しています。こういう湧水を自噴泉(じふんせん)と言います。
地下水が大量に蓄えられている場合は、このように地上まで噴き上げることがあります。ここまで高く噴き上げ続けている自噴泉は全国でも珍しいものです。
ここからは、中学生以上の生徒さんや先生を対象としたページです。興味のある人は見てください。
1.阿蘇・火山生活講座5:阿蘇の湧水と火山(序論)
水は人間や多くの生きものにとって欠くことのできないものです。阿蘇や熊本が、その水にいかに恵まれているのか、阿蘇の水はなぜゆたかなのか、どこでどのようにして作られ、どこで湧いているのか。実例を見せながら紹介していきます。
2.阿蘇・火山生活講座6:阿蘇の湧水と火山ー阿蘇には2種類の水がある!
前回の講座(阿蘇・火山生活講座5)を受けて、今回は、 1.水の電気伝導度測定をおこなった結果、阿蘇の水には、少なくとも2種類の水があることがわかったことを解説します。さらに、 2.阿蘇の珍しい水を紹介し、中岳火口との関係を考えます。 3.電気伝導度測定を繰り返し行った結果、湧水の混合や年周変化が見られたことを紹介します。 4.多くのみなさんが耳にしている「水の硬度」と電気伝導度との関係を解説します。
3.阿蘇火山生活講座8:阿蘇カルデラの地面の電気伝導度分布
阿蘇火山生活講座6の中で、中岳火口から北及び南山麓に地下水が流れている可能性を指摘しました。そのことをより明確に示す証拠として、阿蘇カルデラの表層(地表からおよそ100m程度)の電気伝導度分布の調査結果を紹介します。 中岳火口から北および南山麓にかけて水の流下を示唆する高電気伝導度領域が見出されました。 このほかに、リモナイトに関係の深い本塚火山周辺の高電気伝導度領域や内牧温泉、中岳火口周辺の電気伝導度分布を紹介します。