4-3-04 仙酔峡の水無川

白川の源流・仙酔峡を観察してみよう

熊本を流れる白川の水はどこから来たのか考えてみよう。白川流域以外の街に住んでいる人は、それぞれの川の水はどこから来ているかを考えてみよう。

1.有明海に注いでいる白川は、東にさかのぼっていくと、阿蘇カルデラの入り口、立野に着きます。ここで白川は、北の黒川と南の白川に分かれています。

2.まず、南阿蘇に流れている白川をさかのぼろう

立野から鮎帰りの滝を経て、南阿蘇村から高森町までさかのぼります。

途中にいろいろな支流の川が白川に合流しています。色見川の近くには、白川水源の湧水があります。「白川の水源」です。

 

3.次に、立野から北の阿蘇谷を流れる黒川をさかのぼってみよう。

 

4.黒川のさらに上流、仙酔峡の様子を見てみよう。

仙酔峡では、ふだん雨がふっていない時、ちょろちょろと水が流れています。強い雨が降ると、右の写真のように激しい流れとなります。これ以上激しい流れになると危険です。

 

5.山がけずられている

左の写真では、山が削られて、谷が広がっています。このままにしておくと山が崩れて下流で土砂災害が起きる心配があるので、砂防ダム(さぼうえんてい)が作られています。

 

6.水無川(みずなしがわ)

川の水は地下にしみ込んでふもとに流れていきます、川の水が見えないので、水無川(みずなしがわ)と言います。大雨の時には激しい流れとなり、災害が起きやすくなります。

このあと、地下にしみ込んだ水は、山のふもとで湧水(わき水)となって出てきます。

くわしくは4-3-01 を調べてみよう。

 

 

もっとくわしく知りたい人のページ。中学生以上、先生のためのページです。

YouTube (阿蘇火山博物館チャンネル)の、阿蘇・火山生活講座では、大雨による災害などについて詳しく解説しています。

阿蘇地方は、過去いくたびか大きな気象災害を受けてきました。その地理的な条件を知りつつ、最近整備された観測・情報網を賢く利用して減災に努めることは大切なことです。今年も、つい最近、梅雨入りを迎え、全国各地で災害が発生しています。本日は、熊本地方気象台のリスクコミュニケーション推進官である宮田 浩氏をお迎えして、上記の課題を考える講座を開催しました。ここに述べられている内容は、阿蘇に限らず、ほかの地域のみなさんにとっても有益な情報となると考えています。

 

全国的に梅雨の季節となり、集中豪雨によるがけ崩れなどの土砂災害が多発します。この災害を少しでも少なくするための勉強会を行いました。この動画は、その時の録画を編集したものです。全体は、3つのパートに分かれています。この動画は、その1です。 そもそも土砂災害とどういうものか、土砂災害を起こす上での阿蘇地方の特徴について、学習します。 お話は、国土交通省九州地方整備局の阿蘇砂防事務所長、坂井佑介氏です。 この動画が、阿蘇地方の皆さんに限らず、できるだけ多くの皆さんに、土砂災害から身を守るきっかけとなれば、幸いです。

 

集中豪雨によるがけ崩れなどの土砂災害を少しでも少なくするための勉強会を行いました。お話は、国土交通省九州地方整備局の阿蘇砂防事務所長、坂井佑介氏です。3つのパートのうちのその1は、そもそも土砂災害とどういうものか、阿蘇地方の特徴についてお話していただきました。この動画は、その2として、過去に阿蘇地方で発生した土砂災害、土砂災害を防ぐための対策としての砂防堰堤などの施設整備などについて、紹介いただきます。

 

前の2つの講演に続く第3部は、土砂災害から身を守るにはという、自助、共助による身を守る工夫について、解説していただいています。お話は、国土交通省九州地方整備局、阿蘇砂防事務所長、坂井佑介氏です。 集中豪雨の真っただ中、皆さん自身が身を守るアクションを起こしていただきたいと思います。