【ドラレコで見る阿蘇の四季】梅雨の晴れ間の阿蘇:二重峠トンネルを抜けると阿蘇カルデラ を公開しました。

 梅雨の晴れ間、阿蘇にはまぶしいばかりの景色が広がります。二重峠トンネルを抜けると、阿蘇カルデラの中。左手に阿蘇カルデラの外輪山、右手に阿蘇中央火口丘群の山々、前方には阿蘇カルデラの北部(阿蘇谷)がどこまでも続いています。時々車が揺れるのは、ここがカルデラ湖の水がひいてわずか8千年のゆるい地盤のため。少し沈降していることによります。

 右カーブを過ぎると、正面に阿蘇中央火口丘群が見えてきます。左端に往生岳、その右に杵島岳、この2つの山は、いずれも約4千年前の噴火で誕生しました。(実際の年代を千で割った)阿蘇年齢でいえば、どちらも4歳の双子です。その右に烏帽子岳が見えています。こちらは草千里ヶ浜火山よりも少し古いことがわかっているので、3万年よりも古く4万年よりも新しい火山です。阿蘇年齢では、アラフォーということになります。有名な阿蘇中岳や根子岳は、ここからは見えません。もっとずっと走っていった先になります。阿蘇の広さを走って実感してください。この動画は、2022年7月1日に録画しました。

この二重峠トンネル、このトンネルには次のような話があります。熊本地震の被災を契機として、従来の「立野峡谷ルート」だけではなく、「二重峠越えルート」が見直されました。「二重峠越え」は、加藤清正公が熊本から大阪ー都へ向かう交通路として整備されていました。地震や豪雨の際にも安定して使用できるルートとして、地元民からは、清正公道として親しまれていました。しかし、くねくね曲がった山道は、大量輸送の時代の要求に応えることは難しかったのです。こうした中、九州地方整備局をはじめとする国、熊本県、地元自治体の努力で、二重峠トンネルが開通しました。このトンネルを使うと、お隣の大津町から阿蘇市車帰まではわずか10分です。

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